「何を言えばいいかわからない」ときに|障がいのある方が自分の気持ちを伝える方法 - 福岡県・熊本県の障がい者就労移行支援事業所 ティオ大牟田築町・ティオくまもと新市街

「何を言えばいいかわからない」ときに|障がいのある方が自分の気持ちを伝える方法

こんにちは!ティオ大牟田築町の岡山です^^

「何を言えばいいかわからない」「自分の気持ちをうまく伝えられない」と悩んでいませんか。

障害のあるなしにかかわらず、仕事や日常生活では、困ったことを相談したり、質問したり、自分に必要な配慮を伝えたりする場面があります。しかし、頭の中では伝えたいことがあっても、いざ話そうとすると言葉が出てこないことがあります。

これは、本人の努力不足や性格の問題だけで起こるものではありません。緊張や疲労、過去の経験、発達障害などの特性によって、考えを整理して言葉にすることが難しくなる場合があります。

大切なのは、「上手に話すこと」ではありません。自分に合った方法で、必要なことを相手に伝えられるようになることです。

「何を言えばいいかわからない」のはなぜ?

自分の気持ちや考えを伝えるには、「何を伝えたいのかを整理する」「言葉にする」「相手に合わせて伝える」といった複数の作業が必要です。

そのため、「困っている」「不安」「どうしてほしい」という気持ちが頭の中で混ざってしまうと、どこから話せばいいのかわからなくなることがあります。

また、「変に思われたらどうしよう」「間違ったことを言いたくない」「迷惑をかけたくない」と考えすぎることで、話すこと自体をためらってしまう場合もあります。

発達障害の特性がある方の場合も、相手の意図を読み取ることや、複数の情報を整理して伝えることに負担を感じることがあります。ただし、特性の現れ方には個人差があるため、診断名だけで「話すことが苦手」と決めつけることはできません。

まずは「自分は何が苦手なのか」を考えてみることが大切です。

自己発信は「上手に話すこと」ではない

自己発信とは、自分の考えや気持ち、困っていること、希望などを相手に伝えることです。

たとえば、

「困っています」

「もう一度説明してください」

「少し考えてから答えてもいいですか」

「メモで説明してもらえると助かります」

こうした短い言葉も立派な自己発信です。

長く説明したり、流暢に話したりする必要はありません。

「音が大きいと集中できません」と伝えるだけでなく、「静かな場所なら作業しやすいです」と伝えれば、相手も具体的な対応を考えやすくなります。

自己発信は、自分を一方的に変えるためのものではありません。自分が困っていることや、力を発揮しやすい条件を相手と共有するための手段でもあります。

何を言えばいいかわからないときの3つの整理方法

まず試してほしいのが、「事実・気持ち・お願い」に分けて考える方法です。

例えば、仕事で指示が理解できなかった場合、

「指示の内容がよく理解できませんでした」=事実

「間違えないか不安です」=気持ち

「もう一度説明してもらえますか」=お願い

というように分けます。

頭の中だけで整理するのが難しい場合は、スマートフォンのメモや紙に単語だけを書いても構いません。

もう一つ大切なのが、最初の一言を決めておくことです。

「相談があります」

「確認したいことがあります」

「少し困っています」

と最初に伝えれば、そこから相手が質問してくれることがあります。

すべてを最初から説明しようとしなくても大丈夫です。まず発信を始め、その後に必要な情報を少しずつ伝えていく方法があります。

話すことが苦手なら「書いて伝える」方法もある

自己発信は、会話だけで行う必要はありません。

メモ、メール、チャット、文章、カードなど、自分が使いやすい方法を選ぶことができます。

特に、緊張すると言葉が出なくなる方は、あらかじめ伝えたい内容を書いておくと安心です。

例えば、

「明日の作業について確認したいです。開始時間が変更になったか分からないため、正しい時間を教えてください。」

この程度の短い文章でも十分です。

職場で配慮をお願いするときも、「コミュニケーションが苦手です」とだけ伝えるのではなく、

「複数の指示を一度に受けると混乱しやすいため、一つずつ確認できると助かります」

というように、「困る状況」と「できる方法」を伝えると、相手にも理解してもらいやすくなります。

就職するときにも自己発信は大切

就職活動では、面接だけでなく、仕事を始めてからも自己発信が必要になります。

業務について質問するとき、ミスを報告するとき、体調の変化を伝えるとき、必要な配慮について相談するときなど、さまざまな場面で「伝える力」が求められます。

特に大切なのは、苦手なことだけを伝えるのではなく、「どうすればできるのか」まで伝えることです。

「口頭で複数の指示を受けると混乱しやすいですが、メモで一つずつ確認できれば正確に作業できます」

このように伝えれば、企業側も働く場面をイメージしやすくなります。

また、求人を選ぶときから、自分が働きやすい環境を考えておくことも重要です。業務の手順、指示の受け方、相談できる相手、職場の環境などを確認することで、入社後のミスマッチを減らすことにつながります。

一人で難しいときは、支援機関を活用しましょう

「自分の気持ちを言葉にすることが苦手」という悩みは、一人で解決しなければならないものではありません。

就労移行支援では、就職に向けた訓練の中で、質問、報告、相談、面接、配慮の伝え方などを練習することができます。

ロールプレイなどを通して実際の場面を想定し、「どの言い方なら伝わりやすいか」「どこで言葉が止まってしまうのか」を一緒に振り返ることもできます。

福岡県大牟田市で就職に向けた準備を進めたい方は、就労移行支援事業所「ティオ大牟田築町」でも、こうした就労に必要なコミュニケーションや自己理解について相談できます。

「うまく話せないから相談できない」と考える必要はありません。話すことが難しい場合は、メモを使って相談することもできます。

「うまく話す」より「伝える方法を見つける」

自己発信で大切なのは、完璧に話すことではありません。

「相談があります」と一言伝える。

メモを書いて見せる。

メールで質問する。

「もう一度説明してください」と伝える。

こうした小さな行動も、すべて自己発信です。

その日の体調や緊張の程度によって、できることが変わる場合もあります。できなかったことだけを見るのではなく、「今日はメモを使ったら伝えられた」という経験も大切にしましょう。

自分に合った伝え方を少しずつ増やしていけば、「何を言えばいいかわからない」という場面を減らしていくことができます。

ティオ大牟田築町では、就職に向けた訓練だけでなく、自分の得意・不得意を整理し、働くうえで必要なことを一緒に考える支援を行っています。

「自分の気持ちをうまく伝えられない」「仕事で困ったときに相談できるか不安」という方も、まずは現在の困りごとを話すところから始めてみませんか。

見学や相談は、就職を決めることが前提ではありません。今の状況を整理するための相談として利用することもできます。

 

一人で抱え込まず、自分に合った方法で「伝える」練習を始めてみましょう。

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