緊張しない自分は、努力ではなく「設計」で作れます - 福岡県・熊本県の障がい者就労移行支援事業所 ティオ大牟田築町・ティオくまもと新市街

緊張しない自分は、努力ではなく「設計」で作れます

「もっと堂々とできたら」と思っていませんか

「面接になると、頭が真っ白になってしまう」 「人前で話すと、声が震えてうまく話せない」 「緊張しない人がうらやましい。自分は精神力が弱いのだと思う」

緊張しやすいことを、「気合が足りない」「精神力が弱い」といった、自分の意志の弱さの問題だと捉えてしまう方は少なくありません。ですが、緊張との付き合い方は、根性や精神力の話ではなく、実は「設計」できるものです。今回は、この視点についてお伝えしたいと思います。

緊張は「なくす」ものではなく「付き合う」もの

まず知っておいていただきたいのは、緊張そのものをゼロにすることは、誰にとっても難しいということです。緊張は、体が「大事な場面だ」と認識した時に自然に起こる、いわば正常な反応です。緊張しない自分を目指すのではなく、緊張しながらも力を発揮できる自分を目指す方が、現実的で続けやすい目標になります。

そしてこの「緊張しながらも力を発揮する」状態は、精神力を鍛えることではなく、事前の「設計」によって作り出すことができます。

設計①:本番の前に、慣れておく仕組みを作る

緊張の多くは、「初めての場面」や「見通しの立たない状況」に対して起こります。逆に言えば、事前にその場面を疑似的に経験しておくことで、緊張の度合いを大きく減らすことができます。

面接であれば、実際の質問を想定した練習を何度も繰り返しておく。人前で話す場面であれば、少人数の前で話す経験を段階的に積んでおく。「本番でいきなり」ではなく、「本番より前に、似た状況に慣れておく」という設計そのものが、緊張への対策になります。

設計②:体の反応を、あらかじめ整えておく

緊張は、心の問題であると同時に、体の反応でもあります。呼吸が浅くなる、肩に力が入る、手が震える。こうした体の反応は、意識して整えることができます。

例えば、本番前に深くゆっくりとした呼吸を数回行うことで、自律神経の乱れを落ち着かせやすくなります。また、軽く肩や首を動かしておくことで、体に入った余分な力を抜くこともできます。これは気合の問題ではなく、事前に体を整える「手順」の問題です。

設計③:失敗した時の「次の一手」を、先に決めておく

緊張が強まる大きな要因の一つに、「失敗したらどうしよう」という不安があります。この不安を減らす方法は、失敗しないように頑張ることではなく、失敗した時にどう対応するかを、あらかじめ決めておくことです。

例えば、面接で言葉に詰まってしまった時のために、「少し考えさせてください、と一言添える」というフレーズを事前に用意しておく。人前で話す途中で頭が真っ白になった時のために、「メモを見返す」という行動をあらかじめ決めておく。この「次の一手」があるだけで、失敗そのものへの恐怖が和らぎ、結果として緊張も軽減されます。

 設計④:環境を、自分に合わせて整える

緊張のしやすさは、環境によっても変わります。可能な範囲で、自分が落ち着きやすい環境を整えることも、立派な設計の一つです。

例えば、面接の待ち時間に落ち着ける行動をあらかじめ決めておく、当日の持ち物を前日に準備しておいて当日バタバタしないようにする、といった小さな工夫の積み重ねが、心の余裕につながります。

新市街での取り組み

新市街では、こうした「設計」の考え方を、面接練習やロールプレイの中に取り入れています。ただ繰り返し練習するだけでなく、「今日はどこで緊張が強まったか」「その時、体にどんな反応が出ていたか」を一緒に振り返りながら、その方に合った対策を積み重ねていきます。

また、面接本番を想定して、実際に想定質問への回答や、言葉に詰まった時の対応フレーズを一緒に準備しておくことも行っています。行き当たりばったりで本番に臨むのではなく、あらかじめ設計された安心材料を持って臨めるよう、丁寧にサポートしています。

弱いから緊張する」のではありません

緊張しやすいことは、決して精神力の弱さの表れではありません。誰にでも起こりうる自然な反応であり、その付き合い方は、経験と工夫によって、着実に整えていくことができます。

「自分は緊張しやすいから向いていない」と感じている方こそ、一度その捉え方を見直してみませんか。緊張しない自分を目指すのではなく、緊張しながらも力を出せる自分を、一緒に設計していきましょう。少しでも気になる方は、お気軽にご相談ください。

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